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1980年埼玉県生まれ。
85-90年米国モンテッソーリ小学校。
2003年立教大学英米文学科卒業。
10年月光荘画材店画室において初個展。
色鉛筆による制作のほか体験教室主催。
これまで取材したプロ

机は夢を見る寝床です。

色鉛筆といえば淡い感じの表現に向いていますが、意外に深くしかもインパクトのある表現もできることはあまり知られていません。色鉛筆の持つ魅力はまだまだ未開発と感じさせる色鉛筆画家が古河博章さんです。独特の世界を作り上げ、さらに高みを目指す古河さんの画家魂に触れることができました。

・どんな子供時代でしたか?
古河「私は5歳から10歳までアメリカで過ごしました。アメリカの明るい色調の影響を受けながら自由に絵を描いていました。言葉の習得に苦労しましたがそのおかげで英語が話せるようになったことに感謝してます」
・日本に戻ってからは?
古河「アメリカと日本という価値観の違いを並列に見れるということはその後の自分の助けになりました。自分が運動に向いていないことに気づき、絵を描くことが多くなりました。画家になろうとかという意識はまだありませんでしたね」
・画材は何を?
古河「今、気がついたのですが、子供の頃から水彩とともに色鉛筆を使っていました。子供ながらに遠近法を理解していたので、描く絵に立体感がありました」
・絵の道には?
古河「高校の美術部で自分が絵に向いていることを自覚しました。絵を本気でやってみようと思い、美大受験の準備のため予備校に通ったりしました。結局美大にはいきませんでしたが、美術部での体験は自分の美術人生の原点といえます」
・大学ではどんな絵を?
古河「油絵やアクリル画で風景画を中心に描いていました。卒制では当時起きた9・11に対する、アメリカを知る者としての表現を試みました」
・卒業して色鉛筆画家に?
古河「いえ、すぐに画家になったわけではありません。小学校の英会話の指導員、美術館の商品開発や運営員、体験授業の担当などをやりながら徐々に画家に近づいていきました。10年ほど前から色鉛筆を使った作品の個展を始めました」
・なぜ色鉛筆を?
古河「基底材に直接的なタッチで描けることですね。シンプルな画材ですがあらゆる色が出せます。いろいろな画材とミックスし、5段階くらいの制作プロセスで仕上げています」
・どのような技法で?
古河「色鉛筆を普通に使うと紙の目が白く見えてしまい、色が浅くなります。それで蛍光色のマーカーを下地に使い、その上に色鉛筆で塗るという手法を考えました。今はさらに透明クレヨンや水彩色鉛筆も使います」
・これからのことを?
古河「音を意識してやってきましたが、これからは五感を駆使した抽象画にチャレンジしたいです。個展とワークショップは引き続き展開します。本が好きでその印象を絵にしていますが装幀画もやってみたいです」
・ありがとうございました。


*編集部より*
古河博章さんのサイトがあります。ご覧ください。
http://furu-portfolio.sunnyday.jp

「五感を全て使うので感覚キュービズムと呼んでいます」

「東京都美術館夜景」(2017年)
「ブドリやネリ」(2018年)
 
「Midautumn nights dream」(2016年)
「国立新美術館夜景」(2017年)