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1986年ポーランド生まれ。
ポーランド日本情報工科大学情報科卒業。
2012年神戸芸術工科大学大学院卒業。
卒業後新海監督の会社で背景画を担当。
2018年画集「東京店構え」出版。
これまで取材したプロ

机は手を動かし考えアートする場所。

絵画、マンガ、アニメなどで活躍する透明水彩。発色の美しさもありますがデジタルでは出せない存在感が抜群です。ポーランド出身のマテウシュ・ウルバノヴィチさんは、アニメ「君の名は」の背景を担当したりレトロな町並みの本を出版している人気のアーチスト。流暢な日本語での話は奇想天外でした。

・どんな子供でしたか?
ウルバ「一人っ子で外で遊ぶより家の中で電子部品を使って何かを作っているのが好きでした。周囲のものに影響され絵を描くのも好きでした。当たり前ですが、まだ職業などは意識していませんでしたね」
・どんなものを描いていた?
ウルバ「ノートなどに好きなキャラクターを描いたりしていました。意外なことができるのはかっこいいと思っていました。しかし、どんなに描いてもアーチストにはなれないよと言われていました」
・では中学や高校では?
ウルバ「電子工学の勉強をしていました。パソコンを使ってプログラミングなどの勉強です。高校は4年間あるのですが、最後の1年で、パソコンで絵を描くことを覚え、アートが仕事になるかも知れないと思いました。ペンタブによる描画のデモンストレーションのイベントがあり友人と参加したとき、主催者の目に留まり、イベントでデモをする仕事をすることになりました」
・大学は?
ウルバ「日本とポーランドが共同で設立した電子工学の大学に進みました。ここにはデジタルイラストのコースがあり表現の勉強もできました。3年の時、日本の奨学金の制度があることを知り応募し、合格しました。日本でマンガやアニメの勉強がしたいという夢が叶いました」
・日本では?
ウルバ「日本に留学し、大学院まで修めました。マンガのゼミで表現の腕を磨き、講義に来ていたアニメ監督の新海誠先生から、見学に来ないかと誘われそのまま面接を受け結果的に『君の名は』の背景画を担当することになりました」
・水彩画の世界には?
ウルバ「新海監督のところに4年いました。会社で働いている間に水彩でイラストを本格的に制作したのがきっかけですね。ポーランドではなかなか手に入らない水彩絵具が日本では簡単に購入できました。こんな色ができるのかと感動したものです」
・水彩での仕事は?
ウルバ「作品をネットで発表したところ人気を得て、独立してCMの監督や『東京店構え』という画集を出版したりしています」
・これからは?
ウルバ「アーティストとしての制作を発信していきたいです。多くの水彩の原画があるのでその展覧会をしたいです。マンガやアニメの制作にも力を入れ日本のイラストの世界に刺激を与えたいです」
・ありがとうございました。


*編集部より*
マテウシュ・ ウルバノヴィチさんのサイトがあります。
ご覧ください。
https://mateuszurbanowicz.com

「私はデジタルの表現からアナログの表現にも仕事の範囲を広げてきました。仕事場にもデジタルの場所とアナログの場所があります。ユーチューブに制作の過程をアップしています」

「Night street」
「Park in Nara」