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徳島県生まれ。気楽極楽な画家。
主に細密なパステル画を制作。
雑誌などの挿絵をなどを中心に活躍。ワイルドライフアート協会会員。
これまで取材したプロ

机は自分の世界観の全てです。

パステルの細密画はあまりやる人がいません。それだけ難しいからですが、その表現技術は多くの人を感動させずにはいられません。武藤きすいさんの馬の絵を見たときに、写真?とまず思いました。お会いしたときに人を惹きつける明るさで、大変そうなところは微塵も見せず語られていたのが印象的でした。

・子供の頃はどんな生活を?
武藤「私は徳島で育ちました。絵を描くのが好きでした。動物が好きで身の回りには犬や猫がいましたが、なぜか馬にも惹かれていました」
・近所に馬がいたのですか?
武藤「手塚治虫先生のユニコも好きですし、図鑑などでも馬を見ていました。この頃からすでにその傾向があったのだと思います」
・小学校とか中学校では?
武藤「美術も好きでしたが、音楽とか体育も好きでした。どちらかといえば体を動かしているのが好きで、高校ではフェンシングに夢中になりむしろ体育会系で過ごしてました」
・ではいつから絵の道に?
武藤「簡単にいってしまえば最初から選んで絵の道に来たわけではなく押しやられてきたというか、最後に行き着いたところが絵の世界だったということです。教育大学の油絵を専攻し、結局先生にはならず絵描きになりました」
・パステルとの出会いは?
武藤「大学のときは抽象画が多かったのですが、馬が好きで競馬の雑誌を見ていて馬の絵が目につき、その絵がパステルで描いてあったので、自分もやってみようと始めました。始めのうちはパステルに慣れておらずハードパステルのカレーパステルを使っていましたが、色の乗りがいまいちだったのでソフトパステルも使い始めました」
・なぜ馬の絵を?
武藤「徳島には競馬場がありません。馬が好きだった私は、同じく馬が好きだった夫と巡り合い、競馬場のある所へ引っ越してきました。共同の馬主になり、私たちの馬が出走する競馬場にも足を運びます。馬から離れないように馬の絵を描き続けています。動物は全般的に好きです」
・基底材は何を?
武藤「日本には輸入されていない用紙を使っています。この用紙は毛羽立っており表面がフェルト状で色の乗りがいいのです。レンブラントのソフトパステルは相性が良いです」
・どこでリアル表現の技術を?
武藤「習いに行ったのではなく本から独学で勉強しました。パステルでリアルをやっている人が少なかったのでいいかなと。リアルは質感が重要なのですが、本では分からない表現を自分で試行錯誤しながら身に付けていきました」
・これからの夢を。
武藤「普段小型の作品が多いので、大きな絵をバンと描いて個展をやりたいです」
・ありがとうございました。

 

「描くときはそれほど多くの道具を使うわけではありません。使うのは消しゴムやパステル鉛筆、カラーシェーパーです」

「冬の朝」
「夏の空」
 
「Yellow garden vol.2」