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1981年福岡県生まれ。2005年多摩美術大学情報デザイン学科卒。個展を中心に制作活動している。雑誌、書籍、広告などのイラストを制作。技法書を多数執筆。
これまで取材したプロ

机は夢を実現させてくれる場所。

画材の併用はこれまでにない表現を可能にしてくれます。色鉛筆とオイルパステルとの併用は温かみがあります。竹永絵里さんは独特のプロセスで夢のある作品を生み出しています。国外でのワークショップなど活発に実践するイラストレーターさんの瞳は輝いていました。

・子供の時は何をしてましたか?
竹永「絵を描くのがとにかく好きでした。幼稚園の時に先生の似顔絵を描いてほめられたのがすごく嬉しかったのを覚えています。チラシの裏とかカマボコの板にも描いていましたね」
・外での遊びは?
竹永「生まれは北九州市でしたが父の仕事の都合でその後転々としました。小学校は愛知県にいましたが友達とドッチボールなどをして遊びました。でもどちらかといえば女の子の絵を描いては友達にあげたりしている方が多かったです」
・美術の意識はいつごろから?
竹永「美術のことはいつも考えていました。高校ではブラスバンドをやっていましたが、演奏会のポスターを描いたりしていました。高3のときに美術の予備校に通い美大への進学を選びました」
・大学卒業後にイラストを?
竹永「大学では情報デザインを専攻しました。イラストへの憧れはありましたが、自分には無理だと思ってインターフェースデザインの会社に就職しました。そこでは様々なことを経験させていただき、社会人としての基礎を学びました。その会社には5年いました」
・では、いつからイラストに?
竹永「次に移った会社で教育関係の仕事をしました。そのときですね、イラストレーターへのスイッチが入りました。とりあえず絵を多く描いて、個展などやれることは何でもやって、仕事にアプローチしました」
・すぐに仕事は来ましたか?
竹永「いえ、2年目ぐらいから、ようやく仕事が来るようになりました」
・画材は?
竹永「最初の頃は、いろいろな画材を使いました。画材にどんな特徴があるのかも知りませんでしたし、自分に合っている画材を探しました。たどり着いたのがオイルパステルと色鉛筆の併用でした」
・なぜ?
竹永「まず、場所を選ばずすぐに描けます。それと滑らかに着彩できて発色がきれいです。民族衣装などをよく描きますが、程よいソフトさで仕上げられます」
・基底材は何を?
竹永「水彩紙のヴィファール細目を使っています。色が乗りやすいです」
・イラスト以外には?
竹永「技法書などの執筆の他に、国内や台湾でのワークショップがあります。ボールペンを使ったものですが、すごく盛り上がります」
・これからの夢は?
竹永「日本だけにとどまりたくないので、海外にもっと出たいです」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
竹永絵里さんのサイトがあります。ご覧ください。
http://takenagaeri.com

「これまで仕事を続けてきて辞めようと思ったことは一度もありません。仕事を通じて人とつながれることがうれしいです」

「世界の民族衣装」
「Bon Voyage!」