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1974年神奈川県生まれ。東京工芸大学デザイン科卒業。ザ・チョイス入選、第17回グラフィックアート「ひとつぼ展」入選など。書籍装画、挿絵、広告等で活躍中。
これまで取材したプロ

良い机は仕事がしやすいもの。

当たり前なことですが同じ絵具を使っても描く人によって発色が全く異なります。アクリルガッシュで独特なトーンを作り上げているケッソクヒデキさんは、試行錯誤を重ねて今の様式に到達しました。どことなく重厚感のある表現とは逆に明朗で軽快なイラストレーターでした。

・子供の頃はどんなことを?
ケッソク「団地に住んでいたのですが、成り行きといいますか流れに乗って少年野球のチームに入っていました。ほとんどの時間を野球に費やしていました」
・野球少年?
ケッソク「いや、野球が好きということもなく、ただ流れに乗ってやっていただけですね。絵を描く方が好きでした。小学校の頃、ペンギンの絵を描いてコンクールに入選したことがあり、絵を描くことに興味があったことは確かです。漫画の模写とかを一生懸命やっていました」
・美術への意識は?
ケッソク「高3の夏、野球の大会が終わり初めて進学について考えました。美術予備校に通う同級生がいて、自分も美術の道を進もうかなと考え、先生の勧めもあってデザインの世界を目指しました」
・どのような経緯でイラストへ?
ケッソク「私の行った大学に若尾真一郎先生がおられ早くから指導していただきました。当時は現代美術が主流で自分にはあまりピンと来るものがなく、絵よりもイラストを目指すことにしました」
・イラストレーターへの道は?
ケッソク「卒業しても就職はしないと決めていたので、バイトをしながら制作を続けてました。積極的にコンペなどにも応募し、仕事の売り込みも行いました。20代後半から戦略を変えて社会的に必要とされる絵を描こうと思うようになりました。個展も年に1回は開催するようにし、その効果があって30歳過ぎた辺りから収入も安定してきましたね」
・画材は何を?
ケッソク「最初からアクリルガッシュです。油絵などと違って自分の制作のスピードに適した絵具です。どうしても暗く描きがちになるので、明るく描くように努力したら表現の幅が広がりました」
・気をつけていることは?
ケッソク「メディウムを使い下地をがっちり作ることです。仕上げが楽といいますか、重ね塗りに耐えてくれますから。乾燥してから色味が変化するのはいやです。大切なのは流れとか雰囲気で描くことです」
・基底材は?
ケッソク「実際には下地を作るので何でもいいのですが、コットマンを使っています」
・これからの夢は?
ケッソク「この仕事を嫌だと思ったことがないので、このまま続けたいですね。新しい表現にチャレンジしようと思っています。アニメとかにも挑戦したいです」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
ケッソクヒデキさんのサイトがあります。ご覧ください。
http://www.kessoku.net

「自分に求められていることは何かをいつも意識しています。イラストレーターは依頼されたことに全力で応じることが基本だと思っています」

「白い砂丘」
「獅子の城塞」
 
「峠しぐれ」