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1969年東京生まれ。1992年武蔵野美術大学油絵科卒業。1993年より独立展出品。1997年浅井忠記念賞展入選、以後入選多数。現在サクラアートサロン等の講師を兼任。
これまで取材したプロ

机はものが生まれる場所です。

屋外で絵を描く楽しさの理由はその場所で感じる風であったり、香りであったりします。スケッチして簡単に着彩することでその風景が脳裏に刻まれます。守田篤博さんは固形水彩絵具を自由に操り、その場所の空気までも描き留めます。屋外で水彩画の魅力を見させていただきました。

・少年の頃の思い出を。
守田「小さい頃から絵を描いたり工作するのが好きでした。雑木林があるような住宅地に住んでいたので、外で遊ぶのも好きでしたね。小学校では図工が得意で成績も良かったこともあって絵を描いたり工作を作る毎日でした。父が日曜画家だったことも影響しているかもしれません」
・真っ直ぐ画家の道を?
守田「いえ、中学時代はアニメとかマンガにはまっていました。マンガを描くための画材を画材店で買い求めては描きまくっていました」
・高校で決まった?
守田「高校でもアニメーターを目指していましたが、担任からアニメは3Kだから止めて飯が食べれるデザインとかの道を進められました。それで週一で美術の教室に行き、高校3年の時に本格的に予備校に通い美大の油絵科に入学しました」
・それからはずっと油絵ですか?
守田「油絵にたどり着いたのも、何となくこうなったという感じです。美大を卒業してもすぐに画家になれたわけではなく、画材店に勤めながら公募展に出品したりして技術を磨きました」
・水彩との出会いは?
守田「油絵を描くために、まず水彩でスケッチするため、早い時期から水彩には触れていました。35歳の頃カルチャーセンターで水彩画を教えることになり、本格的に勉強しました。水彩画家として自立できたのは40歳くらいですね。それからは水彩の作品が売れるようになりました」
・水彩の魅力は?
守田「なんといってもイメージしたものをすぐに形にすることができるということです。油絵は完成まで時間がかかります。保管場所にも困らない点も良いですね」
・屋外で描くメリットは?
守田「天気に左右されますが、いい風景に出会えることです。車窓から見えた風景を途中下車して描きに行くこともあります。新しいシーンに出会える確率は高くはありませんがだからこそ出会いが楽しいです」
・基底材は?
守田「シャープな絵を描くときはファブリアーノです。ボカシぎみの絵にはウォーターウォードを使い分けしています。さらにそれぞれホワイト色と生成り色がありますが、人物のときは後者を使っています」
・これからの夢を。
守田「年に2回ほど個展を開催しています。ここしばらくパンをテーマにした絵を描いています。こうしたテーマを続けることと東京八景のようなテーマを追求したいです」
・ありがとうございました。

 

「写生に便利な種々の道具を自分で作っています」

「たそがれの街」
「メザン」
 
「夕凪時」
「御苑の桜」