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神奈川県生まれ。青山学院大卒。アメリカVBHSにてpen&ink watercolorsを学ぶ。JAL国際線勤務を経て、水彩色鉛筆教室 atelier AQUAIR 主宰。
これまで取材したプロ

世界中どこでも机です。

 水彩色鉛筆は水彩が好きで旅に出るときに携帯する人が多い画材です。荷物にならない手軽さと、水彩に劣らない発色が魅力です。使いこなせば水彩以上の表現が可能です。杉原美由樹さんは、世界を旅して臨場感豊かな作品を制作し続けています。お話の楽しさは水彩色鉛筆の彩りのようにきらめいていました。

・子供時代のことを。
杉原「子供の頃はおとなしいタイプでした。横浜生まれなのですが、その後広島、福岡、アメリカなど住所を転々と変えてきました。それが自分を成長させてくれたといえます」
・絵画との出会いは?
杉原「小学生の頃近所のアトリエに通っていました。ほとんどおじいちゃんやおばあちゃんという環境の中で油絵を習いました。太い筆でどのように描いたらいいのかも分からず描いてましたね。留学したときにアートクラブがあり、あらゆる画材が揃っていて、画材体験が自由にできました。油彩だけとかいう垣根が全くなく画材に対する柔軟性がこのとき身についた気がします」
・絵を仕事にするまでの過程は?
杉原「大学では経済が専攻でしたがアルバイトでカットなどを描いていました。卒業後キャビンアテンダントになり、いろいろな国に行くようになりました。滞在先でボールペンなどではがきにスケッチしていましたが、フランクフルトの画材店で運命的に水彩色鉛筆と出会いました。衝撃でした。うれしくて街角や食べたものを描きました。その後上司に頼まれ、社内のグリーティングカードなどを制作しました。当時まだ水彩色鉛筆が広まってなく、技法は試行錯誤でやっていました。その後仕事を辞め、子育てに入ったところで私の絵を見た人から教えてみないかと誘いを受け、教え始めました。生徒さんに育ててもらっています」
・水彩色鉛筆の魅力は?
杉原「旅先でも水彩画が描けるということです。ペンと水彩色鉛筆があれば手軽に表現できることは素晴らしいです。簡単に誰でも使えます」
・何に気をつけている?
杉原「風景画の場合はできるだけ現場で8割は仕上げます。状況によってペンを先に使ったり、色鉛筆を先に塗ったり、その場の雰囲気に合わせています。基底材は幅広く、アルシュやワーグマン、ワトソンなどですね。時にはキャンバスやリペルペーパーも使っています」
・どんな仕事をしている?
杉原「教室以外に、イラストとかカレンダーの仕事や文具関係です。その他本の執筆とかワークショップもたびたび開催しています」
・これからのことを。
杉原「描くのが好きなので死ぬまでずっと描き続けたいです。世界中の方にこの画材の手軽さと自分で描くことの楽しさを知ってもらいたいです。そのための活動を続けていきたいと思います」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
杉原美由樹さんのサイトがあります。ご覧ください。
http://meyoukey-s.com/


「旅先では料理を食べながらでもスケッチをしてしまいます。時間がないのでスピードをいかにあげるかです。風景画はできるだけその日に仕上げるようにしています」
「monterosso」
 
「Milano2012exhibition」
 
「eiffelwinter」