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東京都出身。1995年日本大学芸術学部美術学科卒業。1998年 Parsons School of Design Fine Art卒業。帰国後、個展を中心に活動。老人介護施設の室内作品や外壁画など。
これまで取材したプロ

机は自分と向き合い素直になれる所。

抽象画は難しいというのが定評です。何が描いてあるの?と物を探します。しかし、抽象画は物を描いているのではなく感情や心を描いています。それが分かると抽象画が楽しくなります。増田佳子さんの作品は色におしゃべりをさせているかのように、配色が魅力的です。スポーツマンのように作品を制作する姿に、芸術家の情熱を感じました。

・どんなお子さんでしたか?
増田「物静かで、クラスの片隅で本を読んでいるような子供でした。確かに教室では目立たない子供だったのですが、外で遊ぶのが大好きで、木登りしたり屋根に登ったりしている野性の少女でしたね」
・絵は好きだった?
増田「小学校入学前ぐらいから近所の絵画教室に通っていました。小学校時代から一貫して美術と体育がいつも一番大好きな科目でした。小学校5、6年のときに美術部に所属し、初めて油絵を描きました。常に絵を描くのは好きでしたね」
・いつ頃から絵の道を?
増田「高校の頃、部活はバドミントン部でしたが、母の知り合いの画家さんの所に週一ぐらいで通いました。大学受験を前にして、美大に行きたいと考えるようになりました。私が通っていた学校は小学校から大学までの一貫校でしたから、親はそのまま大学に行くことを望んでました。高校野球のポスターコンクールで受賞し、それがきっかけで美大受験の承諾を得ましたが結果的に絵の道への入口になりました」
・美大での専攻は?
増田「美大受験は準備期間が短く大変でしたが、クロッキーを週に90枚描くことを自分に課してなんとか合格。選んだのは油彩画です。3年生から版画を専攻しました」
・いつから抽象画を?
増田「大学4年の時にニューヨークの大学のサマーコースに行き、抽象画に目覚め、その魅力に惹かれました。大学卒業後改めてニューヨークの大学に編入し、抽象画を学び、卒業後しばらくアメリカで画廊の仕事をしながら制作していました」
・抽象画のどこに惹かれた?
増田「感情の動きなどを色によって表現すると、その色の変化の美しさに心が動きます。形にこだわりがない分、色への美意識が前面に出てきます。特に私はモダニズムというのですか、美しくあればいい、と思って描いています」
・制作上の注意は?
増田「油彩での抽象画の制作は、画面に対して色を垂らしたり、こすったりと物理的な力を加えるため、キャンバス地をまず木製パネルに張り、弾力性を補強します。完成後、木枠に張り替えます」
・これからの夢を。
増田「私はこれまで岐路に訪れるワンチャンスを生かしてきました。これからはより多くの人に抽象画の楽しさを伝えていきたいです」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
増田 佳子さんのサイトがあります。ご覧ください。
http://www.yoshikomasuda.com/


「制作のときは素直に向き合い、心をオープンにしています。色がどのような表情を見せるのかドキドキしながら制作しています」
「油絵 F10号 2013年制作」
 
「油絵 F100号 2012年制作」