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1945年福島県生まれ。多摩美術大学卒業。広告デザイナーを経てイラストレーターに。テレビCMや雑誌、絵本等で活躍。 各地の画廊にて、個展、企画展を開催。
これまで取材したプロ

机は熱中できるゲーム機と同じです。

アクリル絵具はマルチ画材とよく言われます。油彩や水彩風に描けたり基底材を選ばないところが、マルチと言われる所以です。中でも特殊な盛り上げは、アクリル絵具ならではのものがあります。特に粘土を使う盛り上げは、新鮮な驚きがあります。国井節さんは独特の盛り上げを作り上げた方です。国井さんのおおらかでダイナミックな作品は見る人を不思議な世界へと誘います。

・小さい頃は?
国井「父の仕事の関係で東北から関東を転々としていました。小学校の頃は、いわゆる『変な子』で、叱られたり、立たされたり、校庭に一人でいたりしていた子でしたね。性格は超陽性といいますか、メチャクチャ明るいところがありました」
・絵は好きだったのですか?
国井「どちらかといえば空想の世界に行くのが好きで、そんな絵を熱中して描いてました。中学校の頃はマンガとかも描いたりしていましたが校長先生から評価していただき、後に奨学金の推薦までいただきました。それがあって、美大に進学できました」
・大学では?
国井「高校の美術部で水彩やポスターカラーを使って作品を制作していたので、グラフィックを専攻しました。デザインだけでなくイラストも描いていました」
・卒業後は?
国井「築地にあるプロダクションでデザイナーとして就職。結婚を機にフリーになり、イラストを専門に描くようになりました。乃木坂に事務所を構え、アシスタントを使いながら仕事をこなす毎日でした」
・盛り上げ技法はいつ頃から?
国井「アクリル絵具で作品を描いていましたが、知人のイラストレーターの方から粘土をいただき、それを使って盛り上げた絵を描き出したのが始まりですね。最初は人形用の硬い粘土を使っていましたが、今は別の方が使っている軽くて柔らかい粘土で制作しています。盛り上げは10年ほど前から始めました」
・気を付けていることは?
国井「小型の作品の基底材はボードでもいいのですが、粘土を貼るとどうしても反るので、大型の作品ではキャンバスを使っています。粘土を盛り上げたら、一度ジェッソを塗ってから着彩しています」
・モチーフは?
国井「動物が多いですね。画風については、人からメキシコ風だね、とよく言われます。前世の記憶ですと返事していますが。それでか最近アステカが気になります。本能的に描いている部分が多いですね」
・これからのことを。
国井「これまでは運が良かったです。歳を重ねるたびに上達していると言われるのがうれしいです。中南米、まだ未踏のメキシコに行ってみたい。とにかく『今を生きる』をモットーにがんばります」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
国井 節さんのサイトがあります。ご覧ください。
http://www.setsu-kunii.com/


「いろいろな技法や画材を使いますが、描くことが楽しいです。最近は週一で英語を習ってもいるんですよ」
「アフリカの夢」
 
「道化」
 
「母と子」