backnumber  
 
 
1976年北海道生まれ。ノスタルジックで滑稽味のある人物画、食べ物のリアルな表現を得意とする。2010年第11回ピンポイント絵本コンペ優秀賞。
絵本は『きょうのごはん』偕成社など多数。
これまで取材したプロ

机は家族で湯豆腐を食べたちゃぶ台。

クレパスは広い表現ができる画材。慣れてるようで実はまだまだ未知な画材ともいわれています。特にクレパスによる細密画はほとんど行われていません。クレパスの特徴をフルに生かしているのが加藤休ミさんです。食にこだわった表現と人間味のある温かい表現に新鮮な感動を覚えました。話の面白さに時間が経つのを忘れてしまいました。

・まずお子さんの頃のことを
加藤「ごく普通の女の子で、特に絵などは意識していませんでした。高校の時に美術部に入りましたが、自由にしていられるので入部したというのが本音です。油絵を選択すると決まったモチーフを描かなければいけなかったので、デザインを選びアクリル絵具で好きに描いてました」
・高校出てからは?
加藤「私は北海道で生れ育ちましたが、いつか東京に行こうとただそう思っていたので、とりあえず役者を目指すことにしました。東京に出て役者になるために頑張ったのですが、1年半やって自分には向いていないことに気づきました。印刷屋でバイトをしているときに、いたずら描きがきっかけで絵を描くことを志し、こちらの方が自分に向いていると思え、専念することにしました」
・なぜクレパス?
加藤「クレパスは馴染みのある画材でした。どこでも売っていて、水などの準備もいらない画材です。それでいてプロがあまり使っていない画材なので選びました。クレパスで細い線を描く工夫をしたり、スクラッチを重ねたり、試行錯誤を重ねて自分らしいスタイルを作ってきました」
・プロになったのは?
加藤「きっかけはある雑誌の連載で2ページいただき、懐かしい雰囲気の絵を描かせてもらったことです。その連載は5年続きました。本格的にイラストでやるなら展覧会をした方が良いと勧められ、個展を開いたりして少しずつ人脈ができていきました。絵本の話をいただいてからようやく道が開けて来たと言えます」
・仕事が安定したのは?
加藤「30歳までは本当に辛くて何度北海道に戻ろうかと考えたか分かりません。30歳からはこれでやっていけると思いました。リアルに描くことは、07年に雑誌の連載で定食の絵を描き、編集の方に気に入られたのがきっかけです。食べ物に関する絵本を出してから、自分の方向性がはっきりしてきましたね。それと仕事を通じて、絵本作家やイラストレーターの方たちと交流が持てたことも自分に大きな刺激となって良かったです。中でも出版社の皆さんとの繋がりができたことが大きかったです」
・これからのことを。
加藤「モノクロで描いてみたいです。旅行記のようなもので絵によるエッセイです。それと現在もやっている子供と接するためのワークショップを続けたいです。仕事としては絵本を中心に展開したいですね」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
加藤休ミさんのブログがあります。ご覧ください。
http://katoyasumi.exblog.jp


「「制作は楽しみながらやっています」
「ホウボウ」
 
「マグロ」
 
「金色堂」