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1961年愛知県生まれ。1987年武蔵野美術大学油絵画科卒業。洋画家として個展や壁画などを手掛ける。在学中よりタレントとしても活動。子供の絵画教育(学研アートスクール)主宰。
これまで取材したプロ

机はイメージの世界への扉です。

油絵具は他の画材同様に、作者の心が感じ取ったものを表現するのに使われます。油性ですが、性質の全く逆の水を描くのに使われることもあります。ありふれた水の波紋にふっと心を動かされる一瞬。城戸真亜子さんは日常的で微細な感動を水をテーマに描き続けています。心に広がる温かさを感じさせる作風と優しい眼差しが印象的な画家さんでした。

・どんなお子さんだった?
城戸「ものを作ったり、絵を描いたりするのが好きでした。雛祭りにはお雛さまを自分で作って飾ったり、ピアノの下の空間に人形の家をバルサ材で作ったりしていました。兄がいるのですが、自分の主張が出遅れることもあり、絵を描いたりして自己表現をしていたのかもしれません」
・早くから絵を始めていた?
城戸「3歳の時に名古屋から東京に引っ越してきました。小学校へ通う頃は、親に促されピアノを習っていましたが、絵が描きたくて近所の美大生のアトリエに出入りしていましたね」
・絵の道を意識し始めたのは?
城戸「小学生のときから将来絵描きになりたいと思っていましたが、実際に研究所に通ったのは高校に入ってからです。両親ともにモノづくりが好きで母が趣味で木彫りをやっていたり、父が鉄道模型を楽しんでいたことも影響しているのかもしれません」
・大学で油絵を?
城戸「親から浪人はだめと言われていましたので、必死な思いで美大に入学しました。エキセントリックな人が多く自分だけが遅れをとっている気がして焦りましたが、在学中思いがけずテレビの仕事に携わり世界が広がりました」
・画家への道を。
城戸「在学中は公募展などに出品しましたが、卒業後は個展中心に切り換えていきました。他と競うような作品づくりをしたくないと感じたからです。常に『今やらないでいつやるの』という気持ちで絵に取り組んでいます」
・主なモチーフは?
城戸「旅先や、日常生活のなかで感じる心の震えを忘れずに心にとどめ、絵にしていきます。自然からインスパイアされることが多いです。今は水がテーマ。自分も水に同化していく感覚で描いています」
・印象に残っている制作は?
城戸「パブリックアートの仕事で東京湾にかかるアクアラインなどの壁画を描いた時に、社会に還元できる役割を認識できて良かったですね」
・これから何をしたいですか?
城戸「絵を描くことは孤独を深めるけれど、表現できる幸せを得ることでもある。自分の内的な感覚を表現し続けたい。それと、子供たちに絵を通じて自分の感性を信じ表現すれば、人生が面白くなることを伝えていきたいです」
・ありがとうございました。

 

 

*編集部より*
城戸真亜子個展 「episode」 
2012年3月19日(月) ― 4月7日(土)
会場:文房堂ギャラリー

城戸真亜子さんのHPがあります。ご覧ください。
http://www.maako.jp/

「形の変化や動きを描きながら探っていきます」

 
「なぎ」
カンヴァスに油彩
(162.0×112.0)2011年制作
 
「episode8」
カンヴァスに油彩
(130.3×194.0)2011年制作
 
「episode2」
カンヴァスに油彩
(130.3×194.0)2011年制作