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1964年東京都生まれ。日本大学芸術学部デザイン学科卒業。在学時より、自動車のイラストを描く。卒業後ペーパーアート作品の制作に専念。
テレビ東京「TVチャンピオン」で優勝。
これまで取材したプロ

机はコックピットのようなところです。

平面である紙を立体化し、他の素材では表現することができないペーパーイラストは意外に知られていません。あまりの精巧さのために紙であることが分からないということもあります。数ミリの切り込みと、ライティングの陰影で人の表情を表現しています。この世界の第一人者である太田隆司さんは独自の表現を確立されました。現物を見ないと本当のすごさは分かりません。柔和な笑顔からは想像できない繊細で緻密な仕事をされる方でした。

・子どもの頃から絵を?
太田「小学校の頃は、友達と絵を描いて遊んでいました。鉛筆を握りマンガのヒーローたちを描きまくっていましたが特に仮面ライダーの模写が大好きでした。線の強弱まで真似たりしていました」
・工作は?
太田「好きでした。自分の中ではあまり平面と立体の境界がなかったような気がします。どちらも熱中できました。それは今でも変わりません」
・この道に入ろうとしたのは?
太田「絵が上手いとずっと言われてきたのですが、単なる画家とかにはなる気はなかったです。かといってデザイナーでもなく、コマーシャルベースに乗れる作風というものを探していました。大学のときには、広告向けにデザイナーから望まれる絵を描く仕事をしていました」
・立体イラストには?
太田「すごくクルマが好きで、よく趣味的に描いていました。29歳のときに、描いた絵をふくらませて、立体化しました。『カーグラフィック』という雑誌の連載で採用され、そのときから今のスタイルが始まったと言えます」
・かなりリアルですが?
太田「誰でもが好きになれる作風にリアルがあります。あとは優しさと質感のクォリティーを上げればいいのです。神経を集中させて、細部や背景に至るまでリアリティーを表現するようにしています。それと、作品にはドラマ性が必要だと思っています。見る人が作品の中に歩いて入って体験できるような仕上がりを心がけています」
・モチーフは?
太田「人とクルマと犬がメインです。必ず登場する犬は、作品場面を和ませてくれます。クルマは時代を感じさせるものとしても重要なエレメントです」
・大切にしていることは?
太田「手の込んだ作品であっても、その苦労を見せないようにしています。服を表現するのに紙の材質を変えたりしますが、そうしたことをさり気なくしておくとかですね」
・これからの夢は?
太田「お行儀よく言えば海外に進出したいとかがあるのですが、もっとテレビなどで作品を露出させたいです」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
太田 隆司さんのHPがあります。ご覧ください。
http://www.paper-museum.jp/

「文字などすべてのパーツを紙から切り出しているので作業は集中します」

「Sweethart’s Melody」
「マラネロ in ダスク」
 
「東京雷門 西暦2007」
「北鎌倉ストーリー」