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東京都生まれ。武蔵野美術大学日本画科卒業。渡仏しフランス・ラングなどに学ぶ。国際書画大賞展に日本画で秀作賞授賞。色鉛筆のスクール講師や執筆がある。
これまで取材したプロ

机に座ると普段聞けない音が聞こえる。

水彩色鉛筆は、屋内でも屋外でも手軽に使える画材です。それも色鉛筆と水彩の2つの顔を持つ画材ということで、使い分ければ全く異なる表現が可能です。そこがまだまだ広く知られていません。水彩色鉛筆を使いこなし、それを広められているのが漆間順子さんです。植物と共に暮らす毎日、自然を見つめる温かな目を感じます。屈託のない話し方に時が立つのを忘れてしまいました。

・子どもの頃のことを。
漆間「私は東京タワーが間近に見える所で育ちました。そのためか自然への憧れがあります。母が茶道をしていたので、部屋には常に花がありました。植物に親しみを感じるのはそのことが原因だと思っています。小さい頃はおてんばだったと母に言われたことがありますね。絵が好きだったのでよく描いていました」
・絵を意識して描き出したのは?
漆間「15歳から日本画を習い始めました。家の近くの美術研究所の日本画家の先生から基礎から手ほどきを受けました。これ以後、ずっと日本画の世界を歩むことになります。大学では日本画を選考しました」
・それからずっと日本画で?
漆間「いえ、大学卒業後に一度、このまま日本画を続けていいのか、と悩んだ時期があります。それで、自由な空気を吸うために、フランスに渡りました。フランスに行ってからは全く日本画を描いていなかったのですが、画材店で水彩色鉛筆に出会いました。あの時は、衝撃を受けて、没頭して絵を描きました」
・水彩色鉛筆のどこに惹かれた?
漆間「自分が長く続けてきた日本画の画材にはいろいろな制約があります。水彩色鉛筆には自由がありますね」
・注意されていることは?
漆間「重ね過ぎですね。3色以上混ぜるとどうしても発色が鈍ってきます。メーカーにもよりますが、色によって発色の度合いが異なります。紫とか赤は軽く塗っても水でよく伸びます。色の性格をつかむことです」
・主に何を描く?
漆間「私は植物を育てています。四季によって姿を変える庭の風情に心が和みます。花のもつ美しさ、生きている躍動、花は無条件で人を感動させます。花は描いていて飽きることがありません。もちろん花以外のものも描きます。自然や動物とか。去年、アリゾナに旅行し、先住民の聖地を描きました。砂漠の持つ神秘的な力に惹きつけられ、何時間もずっと見ていましたよ」
・これからは?
漆間「自分が絵を描いてきて幸せを感じていました。それをもっと多くの人に味わってほしいと思います。ボランティアでもなんでもいいのです。絵を通じて役立ちたいと思っています」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
漆間 順子さんのHPがあります。ご覧ください。
http://ateliermimoza.blog65.fc2.com/
漆間順子さんの講座がNHKカルチャー青山、NHK学園新宿、銀座おとな塾産経学園、玉川島屋コミュニティクラブ、朝日カルチャーセンターなどで開講されています。

 

「こんなに便利な画材を、もっと多くの人に使ってもらいたいです」

 
「初夏のブーケ」
 
「クリスマスの薔薇」
 
「芍薬の香り」