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京都府生まれ。嵯峨美術短期大学染織科卒業。
テキスタイルデザイナーを経て、木目込み細工を行う。その後東京に出てフリーとして独立。イラスト、刺繍、木目込みを展開中 。
これまで取材したプロ

手を伸ばせば何でも取れる、それが机。

クレパス(オイルパステル)は、まだまだ未知の画材。描かれている世界が、その人の体験によって全く違ったものになります。クレパスはおおむね2次元的に使われますが、3次元的に使う表現もあるのです。3次元と言えば線での表現がどうしても欠かせません。そんな線を自由に操る早川靖子さんの経歴は、驚きの何ものでもありません。だからこそできる表現だったのです。これからが楽しみな早川さん、次の展開が待たれます。

・お子さんの頃のことから。
早川「私は京都の丹後で育ちました。とてものんびりとした環境でした。高校までここで過ごしました。小さい頃は描くことよりも、作ったり、編み物や粘土遊びが好きでした」
・いつごろから絵を意識した?
早川「正直、高校3年の頃までは、絵を意識したことはありませんでしたね。3年の時に、普通に美術をとり、絵を描いたりしていました。このとき、担当の先生から、ものすごくほめられ、美術への興味と自分の可能性を意識しました」
・そして、専門の道へ?
早川「進学したのは短大の染織科で、図案や柄のデザインを主に学びました。卒業してテキスタイルデザイナーを志し、大阪のテキスタイルの会社に就職しました。そこではパターンを描くためにありとあらゆる画材に出会いました。その会社で10年仕事をしました」
・それから絵の世界へ?
早川「いえいえ、テキスタイルの仕事をしているうちに、自分の本当に描きたいものがやれないという気持ちが高まってきて、ちょうど福島の会津で桐の木目込み細工のスタッフを募集していたので、応募し合格して現地に行きました。ここで、切り込み細工の技術を習い、その仕事に就きました。杉の板に、布を木目込むという伝統的な工芸の仕事でした。ここで9年間、手鏡や小箱を作っていました」
・イラストはいつ描いた?
早川「イラストは、福島にいる頃からずっと描いていました。最初はアクリル絵具で描いていましたが、今から6年ほど前から、オイルパステルを使い始めました。福島から東京に移り、イラスト、刺繍、木目込み、という3種の仕事を平行してやってきました」
・オイルパステルのいいところは?
早川「私の場合、水彩で描くとどうしても細かく描く癖があり、それから脱出したくてオイルパステルを使い始めました。今では一番自分に合っている気がしています。気持ちで伸び伸び描けるところがいいですね。数を多く描くうちに気持ちよく線が引けるようになりました」
・将来の夢を。
早川「オイルパステルは自分のイメージする世界が表現できる画材です。この画材を使って、本の装幀を描きたいです」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
早川 靖子さんのHPがあります。ご覧ください。
http://www4.ocn.ne.jp/~nenepiyo/

「下塗りした上にオイルパステルを着彩」

 
「窓をあけて」
 
「夕暮れまで」
 
「こんないちにち」