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東京生まれ。独学で絵を描き始める。現在パンフレット・展示などのイラストの仕事をしながら鉛筆画を中心とした作品の発表を続けている。個展2回、公募展・グループ展多数 。
これまで取材したプロ

机は画板であり陶酔できる場所です。

動物画は多くの画材で描かれています。しかし、圧倒的に少ないのが、鉛筆画です。鉛筆による表現はどこかノスタルジアを感じさせるものが多くなりますが、愛らしさを全面に押し出した表現もあるのです。鉛筆による動物画は始まったばかり。そのフロンティアであるつだなおこさんは、鉛筆を愛し、楽しみながら制作している方です。作品同様話し方にもリズムがあり、心を温められました。

・どんな少女時代?
つだ「空想ごっこをして遊ぶのが大好きでした。特に小学校の頃は母親からマンガと歌謡曲を厳しく禁じられていました。それで、テレビも見ずに、空想ごっこに没頭したのだと思います」
・絵はいつ頃から?
つだ「中学の頃には、隠れながらも、マンガにはまりまくりました。将来マンガ家になりたい、と思うようになり布団の中でレジスタンスのように描き続けていました。中学、高校で美術部に所属し、絵の勉強をしましたが、それ以後も絵の専門の勉強をすることはなかったですね」
・どんな絵を描いていた?
つだ「20歳くらいまで、マンガ家を目指したのですが、自分には向いていないと悟り絵を描くことに絞りました。絵を描くのは好きだったのですが、きれいに描き過ぎるところがあり、それはいわゆるお利口さんの絵であり、上手ですね、と言われるのに戸惑いを持っていました。時々ガッシュでサイケデリックな絵を描いたりして、自分の表現したいものが、枠にはまらないようにしていました」
・鉛筆とは?
つだ「絵の基本を勉強しようと、人物画を習いにあるカルチャーセンターに通いました。そこで鉛筆と、鉛筆画の恩師とも言うべき先生に出会いました。絵ときちんと向き合うため2004年に仕事を辞め、鉛筆画を作品として制作し、展覧会などに出品し始めました」
鉛筆画の魅力は?
つだ「鉛筆は本当にいろいろな表現ができます。例えば生きている動物でも、毛の流れを重視して、優しさを表現することができるんですね。柔らかさや優しさが表現できるって素晴らしいです」
・細かくて嫌になることは?
つだ「ないです。私はハッチを入れるのが好きで、気持ちがいいです。無我夢中でハッチを入れていたら、猫がタワシのようになっていたこともあります。下描きをトレースして、鉄筆でハッチング、そこに芯の粉を軽くベースに塗ってから、いよいよ思いっきりハッチを入れています。自分に合っている画材だと思っています」
・これからのことを。
つだ「今は作品として鉛筆画を描いていますが、挿絵などの仕事に結びつけられたらと思います。鉛筆画の絵本を出したいですね」
・ありがとうございました。

 

*編集部より*
つだなおこさんのHPがあります。ご覧ください。
http://www.ne.jp/asahi/pencil/art/

「描くときはほとんど陶酔状態です。画板は便利でどこでも描くことを可能にしてくれます」

 
「夜の夢こそまこと」
 
「憧れの場所」