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1965年東京都生まれ。セツ・モードセミナー卒業。第7回ザ・チョイス年度大賞受賞。「顔面コラージュ」という領域を作り出す。絵画、雑誌、挿絵、アニメで活躍中。 
これまで取材したプロ

床やベンチなど「どこでも机」です。

日本はコラージュをする人口が少ないと言われています。ヨーロッパでは一つのアートとして確立していますが、そのためか幅広い表現が見られます。木村タカヒロさんは、コラージュの可能性を最大限に拡大しているトップアーチストです。コラージュをアニメで展開する仕事で多忙を極める中、取材に応じていただきました。大物はこうでなければ、という人柄の素晴らしさも知らされました 。

・まず、少年の頃のことを。
木村「父がアニメーターをしていて、タイガーマスクとかには、特に引かれていました。それもあって真似して描いていたり、描くのは好きでしたね」
・いつも家で?
木村「いえ、野球少年でしたから、外でボールを追っていました。絵を本気で描いたことは中学から高専に至るまでありませんでした。高専ではテニス部でしたし、夜はディスコへ行ったり。家にいるより外にいる方が多かったです」
・では、どこで本格的に学んだ?
木村「9歳の時に、イラストレーターという職業があることを知りました。高専を卒業してから、セツに通いひたすらデッサンに打ち込みました。バイトしながら通う生活をしていましたよ。その時に絵を一生やろうと思いました」
・それから、イラストレーターに?
木村「いえいえ、自分のスタイルもできていなかったし、名前も知られていないし、売り込みに行っても仕事は貰えませんでした。収入も不安定なので、とりあえず就職ということで、美容関係の出版社のデザイン課に就職しました。そこで、挿絵やカットを描かせてもらったりしていました。同時に、公募展に積極的に応募しました。賞を取れば、仕事も来ると思ってましたから。しかし、なかなか入選は難しく粘り強く続けた結果、2年後にようやく賞をとりました」
・それで、フリーに?
木村「個展をして、24歳のときフリーになりました。人の顔をクローズアップした『顔面作品』で賞をとったのですが、アクとかドクが強くて、一般の仕事になりづらいものです。雑誌や挿絵の仕事が徐々に増えていきました」
・コラージュには。
木村「イラストの仕事は顔だけというのがないです。顔から下を描くのが苦手だったということもあって、コラージュを採用しました。バランスをとると、しっくり納まった、というところです。そのうち全身も描けるようになりました」
・これからのことを。
木村「現在、コラージュを動かすという発想でインターネットやテレビ向けのアニメを制作しています。ぼくにとってコラージュは絵具の一つという感覚なんですね。これからも、静止画とアニメ両方で仕事をしていきたいと思います」
・ありがとうございました。

 

 

*編集部より*
木村タカヒロさんのHPがあります。ご覧ください。
http://www.faceful.org/

「素材を生かしつつ、自分の手を加えていきます」

 
「UNTITLED」
 
「mickey」