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1973年神奈川県生まれ。95年桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒。00年個展「BAMBOOLOVE」以後毎年個展。ミクストメディアでの表現活動を展示・仕事を問わず多方面で展開中。
これまで取材したプロ

両側はガラクタの山。僕の机は宝箱。

 マーカーで人に見せる絵を描く、と言えば、そんなの当たり前、と言われるかもしれません。しかし、マーカーは印刷物の原稿を制作するときの画材として使われることが多いので、絵の画材として使っている人はほとんどいません。そこに、マーカー一本で展覧会をしているアーチストの方がおられるとの情報を得て訪ねたのが高橋信雅さんです。なんと、その展覧会はギャラリーの壁に直接描いていくというライブ形式でした。

◎直接壁に描くのはすごいですね。
高橋「その場でしか見ることができず、終わったら消えてしまうという展覧会があってもいいと思って、企画しました」
◎なぜ、マーカーなのですか?
高橋「マーカーのみでどこまで魅せられるか、挑戦してみようと思いました。線だけで壁を埋めて、見応えのあるものができるか、と。来場していただいた方からのリクエストも描きます。幅10m、高さ3.5mのこの壁を埋めつくします」
◎終わったら、本当に消してしまう?
高橋「はい、芝居と同じように見た人の心に残れば、今回はいいと思っています。サッカーのワールドカップのように4年に1回、いつもとは違う展示をやることにしています。今年はその年です」
◎どんな子供だった?
高橋「竹やぶで竹を曲げて恐竜を作っているような子供でしたね。人を喜ばせるのが好きで、夢日記を付けていて、それをネタに小説やマンガを描いては友達に見せてました。その頃から一枚の絵で表現することが自分に向いていると感じていました」
◎アーチストになるまでのことを。
高橋「高校の卒業の頃、親からサラリーマンを勧められ、それは違うなぁ。と思い、好きな絵を生かすため、絵のアトリエに通い、桑沢に行きました。桑沢では絵ばかり描いてて、絵で卒業させてもらったようなものです。在学中からプロとしてイラストの仕事をしてました。ドローイングばかりやってたのでドローイングをイラストとして制作してました」
◎どんな画材を?
高橋「何でも使います。ミクストメディアという画法です。その時々表現に合った画材を使います。その中でマーカーも使っていますよ。今は竹ペンに凝っていて、自分で削って作っています。マチエールに興味があって、いろいろな仕掛けができるので気に入っています。見え方に変化が出るところが面白いです」
◎描く時どんなことを考えてますか?
高橋「アイディアがあったら、温め直さず今描く。クオリティよりも熱を優先して、楽しく描いてます。それ以外のことはあまり考えないですね」
◎これからは?
高橋「海外で個展をしたいです。きっと実現すると思いますよ」
◎ありがとうございました。

「日本独自のグラフィティがあってもいいと思うんです。それをアートまで昇華させたいです。それと観客参加型の絵というのを考えていました。マーカー1本でどこまで迫力を出せるかですね」

 
「BUILDING GRAFFITI」
「BAMBOO GIRL」