backnumber
 
鉛筆陰影調理法
 
濃淡しか出せない鉛筆の世界でも、
色と深みを感じさせることができる。

陰影の練習

奥行きのある表現

重なりを表現する陰影

 

浮遊物の陰影

   
     
   

各画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。


*使用用紙はキャンソン

       

1.下描き 奥行きをメインにした表現を行うため、奥の深いモチーフを選ぶ。下描きは線をシンプルにし、あいまいさがないようにする。決して強く引かないようにする。

2.全体にトーンを入れる 鉛筆画のポイントは部分的に仕上げていくのではなく、全体の調子を見ながら陰影を入れていく。用紙の凹凸を生かし、最初は浅くトーンを付ける。

3.暗い部分のアタリ 画面の中で、最も暗い部分のアタリを付けておく。あくまでもアタリなので、強く塗りすぎないように注意する。鉛筆の先が丸くならないように注意する。

5.フィニッシュ 最も暗くしたい部分は、鉛筆を立てて、筆圧を上げ、強く描き込む。そのため、紙の凹凸は見えなくなる。最後に先を尖らせた鉛筆で細部を描き込む。

6.仕上がり キャンソンは凹凸のある紙なので、密度の高い塗り込みでなく、紙の目が見えている仕上がりになる。それが、ソフトな雰囲気を作っている。鉛筆は2Bを使用。

4.背景の描き込み 凹凸のある用紙なので、鉛筆を45度くらいに寝かして描き込むと、凹凸がはっきり出る。背景は、できるだけ早いうちに描き込んでおく。

             
 

ヴァンゴッホ
スケッチ鉛筆 各189円